東京都健康長寿医療センター研究所などの調査によると、70年代に建てられた集合住宅の窓や壁の断熱性や気密性を高い状態に改修すると、冬場の床の温度は3度程度高くなり、そこで過ごした高齢者の血圧が下がったとの実験結果を得ました。
60~70代の男女計30人(平均年齢68.8歳)が、断熱性能に差をつけた3種類の部屋に1泊し、室内の温度環境や、参加者の24時間血圧や脈拍の変化を調べたところ、断熱改修をした住戸では、最高血圧が平均で3.1㍉Hg下がったといいます。
住宅の断熱改修に併せて、塩分摂取量の削減や、食事は野菜から食べ始める、肉より魚、白米より玄米、小麦粉は全粒粉を使う菌類や豆類の摂取など食生活の改善をすれば、確実に成人病は遠ざけられます。